「たまらなくなってきたぜ」
男の手から逃れようと身をよじるハリケンブルーの姿に、バンダナ男の欲情に火がついたらしい。
顎髭を撫でながら、正面に立ちはだかった。
視線のゆくえに気がつくと、ハリケンブルーはハッと息をのんだ。
左右に広げた太腿に弾かれるようにして、タイトなミニはすっかりズリあがっている。
だから股間がヌッと顔をだしていた。青いレオタードに包まれて、ムンと重たげな恥丘のふくらみだった。
「さすがはハリケンブルーといったところだな。パンチラも青ときやがったか」
かすれた声で呟きながら、男は内腿の前にしゃがみこむ。
思わず膝を閉じようと力がこもるが、椅子の座面をまたいでいては、どうにもならない。青いブーツに手錠がギシリと喰い込んだ。
(こ、こいつ……)
男に見られているのは、下着ではない。標準装備の青のレオタードで、人に見られてどうというものではない。
が、ミニの内側を覗きこまれるのは、さすがにたまらなかった。しかもバンダナ男の目の輝きは、思わぬパンチラにありついた男の目とかわりがないのだ。
「どうだい? こうしてパンツを見せている気分は?」
「下着じゃないわ」
「もっといいものを、見せてもらうつもりなんだがな」
「させるもんですか」
「どうだかな」
バンダナ男は暗い笑みを浮かべると、ズボンの尻から小さなナイフを取り出した。
「――見せてもらうぜ」
レオタードを摘みあげ、刃を当てる。
一瞬、ハリケンブルーは緊張に力をこめたが、さすがはジャカンジャとの対決をくりひろげてきたシノビスーツだ。ナイフの刃先をこすりつけられたぐらいでは、傷など入るわけがない。
「糞っ。何でできてやがるんだ」
男が顔を赤くして力をこめるが、どうにもならなかった。
「ちっ、安物が」
ボロボロにこぼれた刃を憮然と見おろして、ナイフを投げ捨てた。
それでもあきらめきれないのか、手を使って、なんとか引き千切ろうと躍起になっていると、
「先輩、いいモンがありますぜ」
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